冬の始まりのパリ
11月の初めに急遽パリに飛ぶことになり、久しぶりに寒い季節へ!
11月と言えば、日本ではまだまだ外でランチが取れるくらい暖かいですが、フランスの11月はもう「冬」です。
時には、パリでも雪景色が見られるほど。
そんなこともあって、気合を入れて旅の準備。カシミヤのコートと、真冬よりは一歩手前のダウンジャケットをもって出発です。
日本の冬はからりとして寒くても気持ちが良いですが、パリの冬はそれとは逆に湿度があるので、寒い空気の中に冷たさがあって、とても寒く感じます。
そして湿度のせいで霧が出るので、とてもムードのある雰囲気になります。
時には、朝8時を過ぎても霧がかかっていることも。その湿度のせいで寒さが下からじわっと冷えてくる感じがします。
今年の11月の初めはかなり暖かかったようで、私が行った7日は、コートやダウンなしでも外に出られるくらいの気温でした。今年はフランスは今の所は暖冬のようです。
でも、もうノエルのムードも街中に溢れていました。
今回のパリ滞在で何と言っても驚いたことは、滞在中ほぼ野菜しか食べる機会がなかったこと。グルメな国のフランスで、です。
私が入ったカフェには、(中には全くとがっていない普通のカフェも)メニューの中には、ヴィーガンまたはヴェジタリアンの人用のチョイスがありました。そして代替ミート、代替フィッシュ、代替チーズの台頭がすごい勢いです。街の普通のスーパーではほぼ丸々一列「代替シリーズ」になっていたところも。
アニマルウェルフェア、地球温暖化、健康の問題から、畜産業そのものが大幅な見直しとなり、アグロテック(農業のニューテクノロジー)が盛んになっているのではないかと思います。
数年前まで、肉や牛乳の消費を促すCMをしていたなんて考えられないほどの変化です。(フランスでは畜産、酪農に関連する企業が大きく、それに関わる労働者が多いからだと思います)
実際にヴィーガンカフェで代替ミートボールと代替チーズのバーガーを食べましたが、普通にとってもおいしくて、ものすごく食べ応えがありました。
代替シリーズが良いか悪いかは別として、食事に取り入れるものの概念がすっぽり変わっていることは確か。
パリの市内を走る自転車の数とスピードの速さ!
ヨガスタジオとヴィーガンレストランの数。
数を上げたらキリがないですが
世界は完全に次の方向にシフトしているということを臨場感を持って感じた旅でした。
CHICO SHIGETA