ウェルネスはいつもそばに。

みなさんは、今年の夏をいかがお過ごしでしょうか?

私は先月のダイアリーで旅路のことを書きましたが、今月も引き続きフランスに滞在中です。

今年もフランスは日本と同じく猛暑です!

日中40度まで上がる日があり、今週(このダイアリーを書いているのは、8月10日です)も連日36度から39度です。

日本と違って乾燥しているので、日本のように湿度の高い暑さとは、肌での感じ方が少し違いますが、とにかく熱風がすごいこと、そして表皮がカラカラで、毎日デュアル HAコンセントレートを使わないと保湿が間に合わないくらい強度の乾燥です!

そういうわけで、激しい乾燥と水に含まれる石灰が多いこともあり、髪はゴワゴワ、肌はカサカサ。

大西洋側にある夫の両親の海の家には、家族が夏を過ごすためによく訪れるのですが、今回お世話になるのにあたり、夫の妹、つまり娘たちのアンティ(叔母)と従姉のジュリエットとの滞在がしばらく重なるように計画していました。

従姉のジュリエットは7歳で、私の娘たちよりも2歳年上です。そしてお兄ちゃんが二人いて、三人兄弟。ですから、自然と言葉や少し大きな女の子の態度など、かなりインスパイアされるだろうなと思ったのです。

私がパリでの滞在を終えて、海の家に着いて、数年ぶりにジュリエットと再会しました。娘たちは私の留守中にずっと一緒に遊んでいたのですっかり仲良しになっていました。

でも娘たちはなんだかいつもより「ボロっと」しているのです。足の脛からは白い粉が吹き、髪はボサボサ。髪が細くて巻き毛のジュリエットは、もはや鳥の巣のように絡まり髪をとかすのが困難になっていました。

「ちょっと髪をとかそうか?」と聞くと、「痛いから嫌だ!」と言うので、娘たちの使うブラシを(娘たちは二人ともブラシにはうるさい)使って、ブラッシングしてあげると、「わぁぁー!痛くないね!」

私は早速お風呂にお湯を溜めて「お風呂に入りなさーい!」、
でもジュリエットは「お風呂はきらいだから嫌だ!」と言うのですが、いつものように、今日のバスタイムはミルクにしようか、泡風呂にしようかと娘たちと相談をして、心地よいラベンダーのバスミルクの香りがバスルームにいっぱいになると、「なんだかガールズナイトみたいで楽しそう!」と洋服を脱ぎ出したのです。

3人娘は、わちゃわちゃしながら楽しそうにお湯に浸かって遊んでいました。
「じゃあ、そろそろシャンプーしましょう!」

でもジュリエットは「シャンプーは嫌だ!」と言うのでその理由を聞いてみると、目に泡が入ると痛い。

「じゃあ、バスタブで仰向けになって、まずは泡を流しましょう!」というとすんなり承諾してくれたので、SHIGETAのワイルドグレースシャンプートリートメントを娘たちと同じようにしてあげると、髪を触りながら、「髪がふわふわで気持ちがいいね!」「わーツルツルしてる!」と感嘆の声。

そして、バスタイムの後はもちろん保湿タイムです。

娘たちの指導のもとに、ジュリエットは全身にバーム(うちではみんなが使いやすいようにママプチシリーズのモイスチャーバームを家族で使っています。)をつけ、娘たちが先日ラボで自分でミックスしたフェイスオイルを顔につけて、自分の肌に触れては、ものすごくうれしそうでした。

バスタイムの前からは想像できないような彼女のキラキラとした目を見て、香りや感覚の心地よさに出会ったこと、そして何よりも、彼女にとっていつも絡まって髪をとかすのが大嫌いだった(ジュリエットのママによると毎朝バトルだそうです)のに、自分の髪はずっと触っていたくらい気持ち良くてサラサラでいい匂い。カサカサしていた肌はしっとりとして良い匂い。

毎日楽しくもなく、むしろ苦痛とさえ思っていた身支度の時間が彩る時間になった。ということを彼女が気づいた瞬間に立ち会ったのだと私は気づき、なんだかとてもうれしくなりました。

翌日になって、ジュリエットは「今日も気持ちがいいオイルをつけたいから、お風呂に入りたいな。」と私に言ってきたのです。これはもう最高のサインです。

なんてことはない日常の一コマのようなのですが、ジュリエットのおかげで私が気が付かせてもらったことは、まさに「なんてことはない」毎日の習慣は、全てウェルネス習慣にエクスポートできる!と言うことなのです。

全ては、「何を使ってどのように行うか」に寄るものなのです。

きっと歯みがきだって、ブラシがどのように歯にあたるか?どんな歯磨き粉を使うか、またどんな歯の磨き上がりをもたらしてくれるのかによって、その体験は全く違うものになるでしょう。

お風呂から出て、体を拭く時にもどんな肌触りのタオルを使うかによって、その間の体験がうっとりする時間になるでしょう。

また、ジュリエットが自分の髪に触れて、その柔らかさにびっくりしたように、肌がしっとりして嬉しかったように、自分の一部が心地よいことは、自己肯定感のアップに繋がると言ってもオーバーではない気がするのです。

自分の髪の感触がゴワゴワする。髪をブラッシングしてもいつも痛くて嫌、肌がガサガサする、だから自分の肌が嫌、髪が嫌、と自分の一部を否定し続けることになるわけですから。。。。

これは、きっと大人も子供も同じです。というかむしろ子供の体験としては、「自分を好きである」ことが自然である大人であるためにとても大切な体験の一つではないかと思うのです。

むやみに質の良いものを!とお金をかける必要もないと思いますが、子供なんだから安い物で、と片づけすぎずに、日々の暮らしの習慣が私自身の、家族みんなの「良い体験」になるきっかけになれば素敵だなと思います。

私はジュリエットが彼女のママンと帰る前の日に、タングルティーザーのようなブラシ(細くて絡まりやすい髪がブラッシングできる魔法のブラシ)をプレゼントしました。

髪のブラッシング時間が痛くて嫌な時間でなく、毎朝ママンと髪を整える時間が「バトル」ではなくなること。自分の髪が「手に負えない大変なもの」ではなくなること。

きっとこれからは、自分でブラッシングするでしょう。そう考えると、このブラシの役割は、もはやブラシの域を大幅に超えているかなと思います。

毎日の何気ない時間のどこを切り取っても気持ちよくすること。私も自分の生活習慣のルーティーンを見直してみようと思いました。

CHICO SHIGETA