冷えにまつわるトラブルのケア方法
みなさん、こんにちは!
今年ももうあっという間に11月ですね。日本も随分冷え込んできたのではないでしょうか?今年は1年の経過がますます速いような気がします。
今月のCHICO’S Diary では、お家でできる冷えとそれにまつわる様々なトラブルのホリスティックケア方法をお伝えしたいと思います。
先日、私が編集長を務めるウェブマガジン、Spring Step でいわゆる「プチ不調」と呼ばれる、病気ではないんだけど不調という症状に対するトラブルのケア方法を、世界有数のウェルネスリゾート専属の鍼灸師、橋本先生にお話を伺い、教えていただきました。
先生は開口一番に、「多くのプチ不調の原因は、自律神経のアンバランスさによるもので、まさに現代病とも言えます。」とおっしゃっていました。
朝日に当たらない、体を動かさず、頭ばかり動かしている、などなど。。。私も思い当たる節がありました!笑
先生のお話の中で、冷えについて、「冷えの原因の一つは、交感神経が優位に立っている場合、体の筋肉が硬直しやすい」ことで、血液は体の中心に集まりやすくなり、手足などの末端に行き届きにくくなるということを教えていただきました。
「冷え」のケアは温めることだけではないのです!つまり緩めること(筋肉の弛緩)、休むことの大切さを実感しました。
優位に立った交感神経を鎮める置き鍼でできるケア方法や、自律神経についてさらに理解されたい方は、ぜひ記事を読んでくださいね。
【世界のVIPに愛される鍼灸師に聞きました】プチ不調の「原因」、自律神経とうまく付き合う方法を教えてくださいの記事を読む▶︎
橋本先生が実践されている井穴刺絡(せいけつしらく)というメソッドは、記事で紹介したような、体全体の自律神経系へのケア方法だけではなく、東洋医学でいう体全身を巡る、12種の体の内側に働きかける経絡にアプローチする方法があります。
私自身は指圧歴も長いので、触診から判断して鍼を置く方法を先生に教えていただいて、それからは、何かあるごとにすぐ実践していて、痛みや硬さ、こわばりが本当にあっという間に楽になるので、日々助けられています。
冷えに悩む女性は多いですが、それは交感神経過多の状態というのも、これもまた以前スプリングステップでお話を伺った、「ゆるめる美容」の第一人者ナナデェコールの神田恵美さんとのお話 とも繋がるので、本当に目からウロコでした。
冷えを改善したいというニーズも多いけれども、実際に体が冷えてしまったことからくる不調もあり、これは婦人科系のトラブルに発展してしまうこともあります。
例えば、腰痛の中には、そういう原因のものもあります。そこで女性にとって大切な器官が腎と膀胱です。
東洋医学では、血液を浄化する作用のある腎は、女性の婦人科系の機能を司ると考えられています。
膀胱は、腎と陰陽の関係にありますので、どちらかに負担がかかることでアンバランスになりやすくなります。
腰回りには、この二つの経絡が走っているので、腰が重い、痛いと感じる方は、もしかすると腎、膀胱がたくさん働いて疲れているかもしれません。
そのような時には、両足の小指の爪の角(図を参照)の二つの経絡にも置き鍼をされることをおすすめします。
この場所に鍼で刺激をすることで、婦人科系のトラブルが改善する訳ではありませんが、(橋本先生がインタビューでおっしゃっていた通り、ライフスタイルの改善が根本です)経絡に刺激をすることで、瞬間的に症状の緩和を感じると思います。
また記事内に示しているような継続的な周期で行うこと、そして生活習慣を見直す(規則正しい生活、消化や解毒に負担のかからない食事と運動)ことで、長期的に体に向き合えば、来年は絶対に違う体と出会うことができるのではないかと思います。
この井穴刺絡の方法を試してみると、人間の「肉体」だけを見ていては気づかぬような体の内側が見えてきます。
この経絡、つまり「気の流れ」に信号を送るだけで、内臓器官へ送られる情報が変わることを体験するのですから。
未来のメディスンとは、まさにこういうものなのかもしれませんね。
CHICO SHIGETA