お気に入りのエクササイズに出会うまで
今でこそ、エクササイズをしましょう!なんて大きな声で言っている私ですが、もともと運動が大の苦手な子供でした。
何をやっても下手くそで、走るのも泳ぐのもスピードは遅いし、球技なんてボールの軌道を読めない、ジャンプは低い。だからクラブでも補欠しかなれなくて、体育の授業なんて重荷で仕方がなかったです。
当時、自分は一生スポーツには縁遠いと信じて疑わなかったものです。
中学、高校とアメリカナイズしてた私は、MTVに(アメリカのミュージックチャンネル)にどハマりしていました。
そのミュージックビデオのカッコいいダンスに憧れて、家で猛練習。。。そして、時代はダンス甲子園(懐かしいー)が大流行り、大学時代もダンスのクラブに入って踊ってばかりいました。笑
こうして私のストリートダンス人生が始まり、体を思い切り動かすことの楽しさと心地良さに初めて出会ったのでした。ビートに体を預けて動けば、それは恍惚に近いと言っても良いほどの気持ちよさ。
スポーツをしている意識は全くなくて、ただただ気持ちが良い、もっと踊れるようになりたい、そしてできた時の達成感。。。全てが心地よかったです。
そんな風にして私は運良く「私に合ったスポーツ」と遭遇することができたことで、スポーツの苦手意識が払拭されたのです。
今でも踊ることは大好きです。心奪われるビートさえあれば、どこでも踊ることができます!
30代、パリでの住まいはセーヌ川に近かった事もあって、よく週末に16区の自宅からチュイルリー公園くらいまで往復で川沿いを8-10kmほど走っていました。走るのが苦手だったこの私が。。。です。
走り始めた動機というのが、パリの川沿いの景色があまりにも美しいことと、Rock musicを思い切り聴きたかったからなんです。(笑)
実は走ることそのものではなかったのです!
日常仕事では、大音響でビートのいい曲をなかなか聴くことができません。だからヘッドフォンで思い切り聴きたい曲のプレイリストを作って、その曲聴きたさに走っていたと言っても過言ではありません。
でも走った後の爽快感は最高ですし、特に冬の日曜日の朝8時台は、とても静か。
雪の日の朝、足跡が一つもついていないチュイルリー公園なんて、極上の景色がまるで自分一人だけのために存在するようで、すごく特別な時間だったことを今でも思い出します。
アップテンポの曲で走って、アドレナリンをメラメラ燃やすことがピッタリ合っていたその頃でした。
それから、年齢を重ねて「静」のアクティビティがようやく落ち着いてできるようになってヨガを始めました。ヨガに行き着けるようになるまで、長かったなぁ。。。
今は、自分の生活のリズムに取り入れやすいことを最優先にしています。生活の導線と合わないと、エクササイズ自体をやれなくなってしまうためです(私の性格上。。)
週に2回朝早くにピラティスの先生に私たちのレジデンスの共有ジムに来てもらってプライベートレッスンを受けることと、世話好きのアクティブなご近所さんがオーガナイズしてくれている、カルディオサーキットに時間が合えば参加しています。
30代の半ばを過ぎてから、良く眠ることにものすごくエネルギーを投入していましたが、筋力が落ちてくると疲れやすくなる。エクササイズをしていないと、精神的に辛いことが心に響きやすくなることから、休むことと同じくらい肉体を使うことの大切さを痛感。
今ではエクササイズの習慣ができる限り絶えないよう、意識的に体を動かすようにしています。
そして何はともあれ、仕事のこと、生活のことで頭の中がこんがらがったら、体を使うのが一番手っ取り早くマインドのリセットができることは間違いないですよね!
スポーツが苦手、、、と感じている方は心とフィットするエクササイズに出会えますように!
〈雪の日の朝、足跡が一つもついていないチュイルリー公園〉
CHICO SHIGETA